地形

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地形 / 地形の種類 / 地形図

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地形

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分類と形成

分類と形成

① 高低による分類
「山地」「丘陵」「台地」「低地」。「丘陵」「台地」「低地」は、ある程度広がりがあり平たく傾斜があっても緩くて、人が住むにも適しているとされます。

② 形成
山の隆起、川の浸食作用、また氾濫により地形が形成されます。
(ⅰ)地殻変動による地盤隆起のタイムスパンは100万年前後。地震は、身近に感じることのできる小規模の地殻変動です。
(ⅱ)川が山を削り取る浸食、上流の土石土砂を下流に運ぶ運搬、傾斜の緩いところへの堆積により、人間生活に係わる地形が形作られます。峡谷の形成は、一万年前後のタイムスパンです。
(ⅲ)河川の氾濫により下流域への土砂堆積は、人間の生活に大きく関わります。降雨による氾濫は、数十年あるいはもっと短いスパンで起こるところです。

地形の種類

地形の種類

中高地
①山地
②丘陵
③段丘

低地
④扇状地

中高地

山川海の関わりで①~⑨順です。
① 山地、国土の7割以上です。
② 丘陵、山地の中腹部、比較的平らな開けた部分です。
③ 段丘は、隆起と浸食が繰り返すことで形成されます。

低地(平野部)

④ 扇状地は、山間部から平野部にきて、傾斜が緩く川幅が広がってくると、やや大きめの土砂、砂礫が堆積します。名称のように扇状に拡がります。

※ 土砂の分類
粒径2㎜未満を砂、以上が礫とされます。礫には大きな粒径の石も含まれますが、まず、砂・礫を2ミリで区分します。


⑤氾濫平野

⑥後背湿地

⑦自然堤防

⑧旧河道

⑨三角州

⑤氾濫平野
自然現象として数十年数年単位で大雨、洪水、氾濫があり、その影響を受ける範囲です。河川下流の低地で、川の氾濫により地表部まで水が押し寄せるとともに、溢れた水とともに土砂が流れ込みます。平野となるのは、水が引いた後、一緒に流れ込んだ土砂が、堆積物として広がっているイメージです。過去にその範囲まで、氾濫したことがあるということです。

⑥後背湿地
氾濫が収まった後も水が引ききらずに湿地になっているいう部分で、川の流域に沿ってあります。

⑦自然堤防
川沿いにあふれだした土砂が堆積、盛り土のようになり、年月経るにしたがい固まっていくという形で形作られたものです。要は、川沿いにある土手です。人間が手を加えて堤防を造ることもありますが、洪水・氾濫を繰り返す自然現象の結果です。

⑧旧河道
以前の河川の流路です。氾濫後、流路が変わったり、なにかの理由で堰止められて、新しい川道、川筋ができたときに前の流路だったところです。元々は川道だったことから回りより低地で、土地の状態としてはあまり望ましくないとされます。

⑨三角州
デルタ地帯として小中学校の社会で学びました。河口において河川流が分流、枝分かれした分流路と海岸線のなす形がギリシア文字のデルタ(Δ)に似ています。扇状地は山から平野でしたが、三角州は川が平野から海に注ぎ込むところ、平野の一番低い所で傾斜もゆるくなり、それまで運ばれてきた砂が一面に堆積します。

地形図

地形図

地形図

等高線と高度

地形図

等高線と高度(標高)を示し、また、等高線の間隔の狭いところは傾斜が強く、広いところは緩いことを示しています。


尾根と谷

等高線の関連では「尾根と谷」があります。

・尾根は、標高の高い部分の連なりで分水嶺になります。地形図では、一番高い地点から、等高線の凸になっている線分、この図では破線が「尾根」です。

・反対に、凹になっている線分、この図では一点鎖線は「谷」です。周りで一番低いところ、谷筋です。雨が降った時の、みずみちになります。



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