給付の実現
弁済と履行
弁済の提供
・現実の提供
・口頭の提供
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給付の実現
「給付」は、債権者が請求できる債務者の行為をいいます。売買契約で「給付の実現」は、目的物が買主に、金銭が売主に手渡されることです。
弁済と履行
「弁済」は履行と同義です。債権の実現が履行、債権の消滅が弁済と説明されます。履行と弁済では、用法に違いがあります。
弁済の提供
履行には「履行の着手」「履行の提供」がありました。弁済では「弁済の提供」という用法があります。例えば、代金支払いで目の前にお金ボンと置いて、相手が手を伸ばしてくれるのを待っている、これは「弁済の提供」です。
違うのはここからで、実際に提供するのが「現実の提供」。ところが、債権者が受け取らない場合、用意しましたという「口頭の提供」でも構わないとされます。弁済の提供には、現実の提供と口頭の提供があるという形です。
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